信州の郷土料理「塩ブリのみぞれ雑煮」を調理&アジをさばいて海を学ぶ『日本さばける塾 in 長野』開催

一般社団法人 海のごちそう推進機構(本部:北海道函館市、代表理事:若山豪)と一般社団法人 海と日本プロジェクトin長野は、“魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 長野」を12月15日(日)に開催いたします。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

「日本さばける塾」とは、魚をさばくことで得られる喜びや感動を入口に海が好き・海を大切にしたいという想いをはぐくむことを目的とした海洋教育講座です。2024年度は魚を実際にさばくことを入口に「海を味わう十の技法」による調理体験を通じて、地元に伝承される郷土料理、または新たな提案型の郷土料理を作り・学ぶ機会づくりをし、日本の豊かな海の食文化を継承し、輪を広げることを目的に実施します。

長野市で開催する「日本さばける塾in長野」では、長野県最大の水産物卸売り企業のマルイチ産商と連携。今、海で起きている変化について学びます。テーマは未利用魚の課題です。港で穫れた魚のうち、お店に並ぶのは一部の魚で多くの魚が廃棄されている実態があります。こうした魚の利用方法について考えます。

この他、参加者は2種類の魚の調理に挑戦。その一つが郷土料理である「塩ブリのみぞれ雑煮」です。松本市周辺では縁起が良いとされるブリを主役とした塩ブリを用いたすまし汁のお雑煮が有名で、かつては物流や保冷が十分でない時代に日本海ルートからブリ街道で運ばれたブリが今でも県民熱愛魚として愛され、郷土料理として受け継がれています。もう一つが「アジのトマト煮ブルスケッタ添え」です。参加者は大人も子どももアジの3枚おろしに挑戦します。海が身近にない長野県の子どもたちに生の魚を見てさばく体験学習を実施し、さばいた魚はクッキングコーディネーターの浜このみさん指導のもと調理。参加者には、魚をさばくことができた証として「さばけるライセンス」も授与されます。

<イベント概要

イベント名日本さばける塾 in 長野
日時2024年12月15日(日)10:00~14:30(受付開始 9:45~)
開催場所清泉女学院大学上野キャンパス調理実習室(〒381-0085 長野市上野2-120-8)
アクセス北しなの線 三才駅 徒歩20分
プログラム ①海にまつわる講義「流通される魚とされない魚 未利用魚って知ってますか?」②講師による魚さばき・調理実演見学③参加児童が「塩ブリのみぞれ雑煮」と「アジのトマト煮」に挑戦し親子で試食
講師講義:惟村和志さん(株式会社マルイチ産商 鮮魚課)調理実演:浜このみさん(クッキングコーディネーター)
参加者6組21名(小中学生と保護者)※参加者募集は終了しました
主催・協力主催:一般社団法人 海と日本プロジェクトin長野、一般社団法人 海のごちそう推進機構共催:⽇本財団 海と⽇本プロジェクト協力団体:マルイチ産商・kono-kono Kitchen studio・清泉女学院大学

<海を味わう十の技法について>
2013年にユネスコの無形文化遺産となった「和食」。その調理法として定義されるのが、
「切る」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」という「和食五法」。これに海の恵みと向き合うために培ってきた、「締める」「醸す」「干す」「燻す」「漬ける」の調理技法を加えたもの。それが「海の味わう十の技法」です。