川と海を行き来する県魚「鮎」をさばいて“海の恵み”を知る『日本さばける塾 in 岐阜県』開催

2025年2月2日(日)10時00分~15時30分
場所:食べる水族館 魚ぎ(岐阜市)

一般社団法人 海のごちそう推進機構(本部:北海道函館市、代表理事:若山豪)と一般社団法人 海と日本プロジェクト岐阜(事務局:岐阜市橋本町、代表理事:玉田和浩)は、魚を実際にさばくこと、地域の海洋変化や魚種の変遷を学ぶこと、さらに「海を味わう十の技法」による調理体験など、日本の豊かな海の食文化を継承し、輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 岐阜県」を2月2日(日)に開催いたします。
さばく魚は岐阜県の県魚「鮎」。海と川を行き来する鮎にとって、「海」と「川」は別物ではなく、境目なくつながっています。公募した県内の小中学生の親子に鮎をさばき、おいしく味わうことを通して“魚”に興味を持ってもらい、海なし県「岐阜県」の子どもたちが「川を守る=海を守る」ことへの理解を深め、海の問題を自分ごととして捉えることで、解決のためのアクションを起こすきっかけを作ることを目指します。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

<イベント概要>
海なし県である岐阜県の子どもたちにとって、海は物理的にも心理的にも近い存在ではありません。海のごみ問題や、それによる海洋汚染、地球温暖化による海洋環境の変化などの知識はあっても、海が遠い存在という子どもたちにとって、これらは「関係ない」と考えてしまいがちです。
本イベントでは、県内の小学5・6年生と中学生の親子10組を公募し無料で招待します。岐阜市の「食べる水族館 魚ぎ」で、店主の内藤彰俊さんが講師を務め、長年、海や川の魚を扱ってきた経験から、海ごみや温暖化などによる環境変化に伴うこれらの変容と、守っていくための願いなどを語ります。講義の後、参加者は内藤さんの手ほどきで、鮎をさばいて調理。そして、味わうという経験が、「魚のこと、川や海についてもっと知りたい」との思いや、「魚を守るために川をきれいにしたい」という行動につながることを目的にしています。
また、希望者には2月24日(月・振休)午後3時(予定)に、ぎふチャンラジオに出演し、参加した感想や学んだことなどを発表してもらいます。

【参加親子が挑戦する鮎料理(予定)】※「海の味わう十の技法」

「鮎と岐阜県産しいたけのホイル焼き」
三枚おろしにした鮎の身を、県産しいたけと一緒にホイル焼きに。県の郷土料理「鶏ちゃん」のタレ(醤油・みそベース)で味付けし、オリジナル郷土料理に仕上げます。※「切る」「焼く」

「鮎だしうどん」
鮎の骨から出汁をとり、うどんを作ります。※「煮る」

「鮎の魚田」
鮎を開き、田楽味噌をぬって焼きます。※「焼く」

<海を味わう十の技法について>
魚を実際にさばくこと、地域の海洋変化や魚種の変遷を学ぶこと、さらに「海を味わう十の技法」による調理体験など、日本の豊かな海の食文化を継承し輪を広げるイベントとして、以下の取り組みを実施します。2013年にユネスコの無形文化遺産となった「和食」。その調理法として定義されるのが、「切る」「煮る」「焼く」「揚げる」「蒸す」という「和食五法」。
これに海の恵みと向き合うために培ってきた、「締める」「醸す」「干す」「燻す」「漬ける」の調理技法を加えたもの。それが「海の味わう十の技法」です。

詳細
日時2025年2月2日(日)
午前の部:10時00分~12時00分
午後の部:13時30分~15時30分
会場食べる水族館 魚ぎ(岐阜市玉宮町1-13)
アクセスJR岐阜駅から徒歩約5分
講師食べる水族館 魚ぎ 4代目店主 内藤彰俊さん
参加者小学5・6年生と中学生と保護者の10組20名(午前の部・午後の部 各5組)
イベント内容【午前の部】10時00分~12時00分 【午後の部】13時30分~15時30分
※各部それぞれ、以下の内容を行います。①講師による海や川の魚や環境に関する講義②講師のアドバイスで参加親子が鮎料理作りに挑戦し、試食