講座で学んでさばこう
東京都
開催日:2023年08月26日
【東京】都心のど真ん中で魚さばきから北三陸の変わりゆく海を知る「日本さばける塾 with 魚貝専門 四十八漁場」を開催しました!
一般社団法人 海のごちそう推進機構(本部:北海道函館市、代表理事:若山豪)と株式会社エー・ピーホールディングス(本社:東京都豊島区、代表取締役 社長執行役員CEO:野本周作)は、魚をさばくことを通して、食文化と海洋環境を学ぶ「日本さばける塾」を、2023年8月26日(土)に四十八漁場 山王パークタワー店で開催し、13名の男女が参加しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- 「日本さばける塾 with 魚貝専門 四十八漁場」概要
場所:四十八漁場 山王パークタワー店
日時:8月26日(土)15:00~18:30
内容:・ヒラメ・アイナメ・メバル・ホヤ・ウニのさばき(調理)体験
・株式会社北三陸ファクトリー 下苧坪さんによる北三陸の海についての学び
・調理した魚を試食
対象:13名
主催:株式会社エー・ピーホールディングス・一般社団法人 海のごちそう推進機構
共催:日本財団 海と日本プロジェクト
協力:株式会社北三陸ファクトリー
- 難しいお魚にみんなでチャレンジ
都心のど真ん中、官庁街も近い永田町の飲食店「四十八漁場 山王パークタワー店」で開催された「日本さばける塾」。株式会社エー・ピーホールディングスの運営する「四十八漁場」や「なきざかな」など魚介を専門とする店舗から、料理長クラス4名がさばき講師として集結しました。デモンストレーションとして各講師がさばきはじめると、カリカリカリカリと包丁と骨がきれいに当たる音や、ザックと頭を落とす音など職人ならではの心地よいさばき音に参加者からは感嘆の声があがりました。
現場には、魚を北三陸から卸した株式会社北三陸ファクトリーも同席。参加者がさばき始めると魚の特徴や漁師のこだわりなどをお話くださり、魚をさばく以上の発見もあったようです。小学生の児童は、ホヤを収穫した漁師が、日本で唯一の天然モノを獲る漁師であることを聞き、おもいきって人生初の「ホヤ」を試食。「美味しい」と満面の笑みを浮かべました。普段から魚をさばくという女性は「こんなに新鮮な魚をさばくのは初めて。締め方などを聞いて勉強になった。身がしっかりしているので無駄なくさばきたい」と話してくれました。
- 北三陸ファクトリーによる海の学び
さばいた後は、株式会社北三陸ファクトリーの下苧坪之典さんによる北三陸の海とウニについての学びです。祖父の代から北三陸で水産業に関わってきたという下苧坪さん。藻場は炭素を吸収する機能に優れていること、その藻場が海水温の上昇で活発化したウニにより食べ尽くされ、磯焼けと呼ばれる状態になってしまっていることを話しました。磯焼けのウニは、栄養不足で瘦せており消費に向かないため、同社が再生養殖を通じて消費できる美味しいウニに変えていることを紹介。「海産物やウニを通じて海の未来をみんなで考えていきましょう」と呼びかけました。
最後に参加者の皆さんに「さばけるマスター認定証」を授与。四十八漁場から各店舗で認定証を提示すると未利用魚を活用した小魚スナックを9月いっぱい48円で何度でも提供することが知らされると歓声が起こりました。
- 参加した子ども・保護者からの声
60代男性「北三陸の海にとても興味を持ちました。実際に行って現場をみてみたいと思います。」
50代女性「海の問題については四十八漁場さんの活動もあり知っていましたが、生産現場の話や取り組みを聞き、一層考える機会となりました。」
40代女性「魚もどんどん獲れなくなっている中で、こうした企業の取り組みがもっともっと広がっていくことが大事だと感じました。」