講座で学んでさばこう
愛知県
開催日:2023年09月16日
【愛知】愛知県で大人気の魚屋で、知多半島の海と鮨文化を学ぶ「日本さばける塾with回転鮨 魚太郎 半田店」を開催しました!
一般社団法人海のごちそう推進機構と魚太郎株式会社は2023年9月16日(土)、半田市ならびに近郊の小学4~6年生を対象に、回転寿司店で魚をさばき、地域の文化と海のつながりや自分と海との関わりを学ぶ体験プログラム「日本さばける塾with回転鮨 魚太郎 半田店」を開催しました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
- イベント概要
・開催概要:「回転鮨 魚太郎 半田店」で寿司職人や有識者の話を聞いたり、魚を調理(さばき・鮨握り)することを通して、地域の海と自分たちの生活のつながりを学ぶ体験型海洋教育プログラム。
・開催日程:2023年9月16日(土)8時30分~12時30分
・開催場所:回転鮨 魚太郎 半田店(愛知県半田市中村町1丁目33-2)
・参加人数:小学4~6年生と保護者 10組20名
・海の学び講師:沢田雅史(ミツカングループ)、平岡孝英(魚太郎株式会社)
・魚さばき講師:黒澤仁(魚太郎株式会社)、岸田結花(日本さばけるプロジェクト)
・主催:一般社団法人海のごちそう推進機構、魚太郎株式会社
・共催:日本財団 海と日本プロジェクト
・協力:ミツカングループ、半田市観光協会
- 自分たちの住む「半田」の海と「お鮨」のつながり
愛知県で大人気の魚屋「魚太郎」で開催した「日本さばける塾」。会場となった「回転鮨 魚太郎 半田店」に集まった子どもたちは、白い法被に身を包み職人さんになりきりました。
まずは、ミツカングループの沢田さんによる「半田とお寿司のつながり」のお話。江戸時代、半田の造り酒屋(後にミツカン創業)が酒造工程でできる酒粕を用いて「粕酢」を生み出し、それを使ったお寿司が庶民に大ヒット。流行が海を渡り全国にお寿司が広がったことを紹介しました。日本人が一番最初に食べたお寿司は何だろう?昔のお寿司の大きさを知ってる?沢田さんの問いかけに、子どもたちは、半田の歴史や文化とともに、お寿司と自分たちの生活のつながりを学びました。
つづいて、魚太郎の平岡さんが「知多半島の海と魚」について話しました。自分が住むまちの海に生きる生物の紹介に、子どもたちは興味津々。普段食べるお鮨のネタはどのようにして自分の目の前に届くのか、ネタとなった生き物はどんな海で過ごしていたのか、生き物が食べ物になるまでの過程を考える時間となりました。
- プロの職人さんによるサワラ解体ショーをお手本にして、ネタの切りつけに挑戦!
地元の海でとれた、まな板からはみ出る程大きなサワラが登場。子どもたちの目の前で、魚太郎 黒澤さんによる解体ショーが実演されました。「『さばく』は、食べられるところと食べられないところを分けているんだよ」と話し、みるみる骨から身が剥がされていきました。包丁と骨が当たって鳴るコツコツという音を聞きながら、子どもたちは真剣に職人技を見つめていました。
解体ショーの後、柵となったサワラが1人に1本ずつ配られ、いよいよお鮨のネタにするための切り付け体験が始まりました。普段なかなかしない包丁の使い方に悪戦苦闘。「どうやったら長いネタがつくれるんですか?」など、子どもたちから職人さんへの質問も多くありました。刃を斜めにし、慎重にスライドさせて、オリジナルのお鮨のネタをきれいに並べていきました。
- 回転寿司店で職人さんと一緒に鮨握り!
次は、アジがまな板に登場しました。三枚おろしのお手本をじっくりと見て1人1尾に挑戦。「刃を入れる順番は腹・背・背・腹」と、学んだことを口ずさみながら、丁寧にさばいていきました。
さばいたアジは、サワラ同様お鮨のネタに。コツをつかんだ子どもたちは、どんどんきれいなネタに切り付けていきました。
最後の体験は「鮨握り」。魚太郎の職人さんからプロの握り方を教わり、気持ちを込めて世界に一つだけのお鮨を握りました。左手に載せたお鮨を、右手の人差し指と中指で上からやさしく包み、鮨下駄に並べたら完成。子どもたちが自分でさばき、握ったお鮨を、保護者と一緒に味わいました。
プログラムの最後には、日本さばける塾を受講した子どもたち全員に「さばけるマスター認定証」と「『魚太郎』刻印入りの鮨下駄」がプレゼントされました。
- 参加者の声
「今まで知らなかった海のことや、魚のさばき方を知れてよかった。友達ににもイベントでやったことを教えたい。」(小6男子)
「海があまりきれいじゃないと思ったときがあった。積極的にこういうイベントに参加して、自分にできることを知れたらいいなと思った。」(小6女子)
「いつも簡単にお寿司を食べているけど、作る大変さを知った。」(小5男子)
「海洋変化によって魚の捕れる場所が変わってきていることに驚いた。小さなことから海にいいことをしていきたいと思った。」(保護者)
「日本にとって海産物が非常に大切だと改めて認識した。」(保護者)
<参考:回転鮨 魚太郎について>
魚太郎株式会社は、知多半島を中心に5つの漁港のセリ権を持ち、新鮮な魚貝類をセリ落としてすぐに販売しています。愛知・岐阜で5つの鮮魚市場と11店舗の飲食施設を展開する同社の強みは、魚貝類の圧倒的鮮度と、その魚を扱う技術です。この強みを活かし、運営しているのが「回転鮨 魚太郎」です。魚太郎の対面接客の精神を伝承し、ワクワク感の中で、食を楽しむ体験を日々提供しています。