講座で学んでさばこう
東京都
開催日:2022年03月06日
【日本さばける塾@魚屋さん】4名の小学生が魚屋さんでアジをさばき、お仕事体験!
【日本さばける塾@魚屋さん】イベント概要
・開催概要 ”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして、①魚屋さんのお仕事・役割について学ぶ②アジをさばく③お仕事体験(POP作成、商品陳列・販売)、以上を実施。
・開催日程:2022年3月6日(日)9時00分~11時45分
・開催場所:sakana bacca豪徳寺(東京都世田谷区豪徳寺1-23-14)
・参加人数:4名(小学生)
・講師:岡部拓也氏(sakana bacca豪徳寺店長)
・主催:日本さばけるプロジェクト実行委員会
・共催:⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
・協力団体:株式会社フーディソン
1時間目 海の学び:魚屋さんは「豊かな食文化を支えてくれる大切な存在」です
1時間目は、店長の岡部さんによるミニ講義。「日本近海には4000種類もの豊富な魚種が存在していますが、よく食べられているのは20種類ほど。実は、知られていないけれど、美味しい魚がたくさん存在しているんです。」子どもたちは、海にそんなに多くの種類の魚がいることを知ってビックリです。
また、岡部さんから「当店は、多種多様な魚を積極的に販売することで、皆さんに海の豊かさを知ってもらい、毎日の食卓に感動を届けたい」という想いを聞き、心動かされていました。
店内を見渡すと、海からあがったばかりの新鮮な魚や、全国各地の珍しい魚がずらりと並んでいます。関東ではあまり見かけない北海道産の「サメカレイ」の大きさに驚愕する子どももいました。
店内の魚は1匹そのまま買うことも、食べやすいように切り身にしてもらうこともできます。
知らない魚に出会えたり、美味しい食べ方を教えてもらえる、魚屋さんが果たしている役割を知るとともに、魚屋さんは「海」と「私たち」をつないでくれる場所であり、豊かな食文化を支えてくれている存在であることに気づいた1時間目でした。
2時間目 はじめてのお魚さばきに興奮!POP書きや商品陳列など発見がいっぱい!
2時間目は2チームに分かれて、魚さばき体験と魚屋さんのお仕事を体験しました。
調理場で子どもたちは、まるまると太った美味しそうなアジを見て大興奮。岡部さんに丁寧に教えてもらいながら、よく切れる本物の包丁を使って、魚さばきに挑戦しました。頭を落とし、三枚におろした後は、ピンセットで骨を抜いたり、皮をはいで、切り身を食べやすい大きさにカット。岡部さんに少し手伝ってもらいながら、どの子も最後までやり遂げることができ、とても満足した表情を浮かべていました。
もう1チームは、魚屋さんのお仕事に挑戦しました。まずは、店頭に並ぶ魚を紹介するPOP書きです。魚の名前を教えてもらって分かりやすく大きな字で書いたり、魚の絵を描き加えて目立つよう工夫しました。
次に取り組んだのは、シラスの重さを測ってパックに入れ、シールを貼って店頭に並べる作業です。自分がパック詰めしたものが店頭に並んでお客様が買ってくださる様子に、子どもたちは大興奮していました。
会場の魚屋さんは、道路に面した調理場に大きな窓があり、外から店内の様子を見ることができる開放的な作り。道行く地域の方々が足を止め、子どもたちの奮闘ぶりを見て「いい体験をしていますね」と声をかけてくださったり、「自分も教えてほしい」とリクエストを下さる方もいらっしゃいました。地域の魚屋さんと連携することで、「日本さばける塾」の新しい可能性や広がりを見出すことができる機会となりました。
参加児童の声(アンケートより)
⼩学⽣⼥⼦「魚屋さんは、毎日さばいたり、箱につめたりすることがわかったし、毎日『お客さんのために』ということを大切にしていることがわかりました。」
⼩学⽣女子「アジのさばき方や店内の工夫などを教えてもらい勉強になりました。今年の自由研究にしたいと思います。」
⼩学⽣⼥⼦「アジがさばけて楽しかったです。またいろんな魚をさばいてみたいです。」
⼩学⽣男⼦「さばけるようになったし、魚屋さんの普段見れないところが体験できてとても楽しかったです。」
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日本さばける塾は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
海と日本プロジェクトについて、くわしくはこちら⇒ https://uminohi.jp/