京都府

開催日:2022年09月04日

アジとタイをさばいて調理し、つみれ汁とハンバーグに 美味しく食べて、みんなで京都の海を知ろう!『日本さばける塾 in 京都』を開催しました!

日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 京都」を9月4日(日)に開催し、7組14名の小学生・中学生と保護者が参加しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

  • 【日本さばける塾 in 京都】イベント概要

・開催概要:”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして
①京都水産物商業組合の方々に教えていただきながらアジをさばき
②さばいたアジでつみれ汁と下準備しておいたタイでハンバーグを作りに挑戦
③京都の海、今日調理したアジとタイについて学習
以上を実施
・日程:2022年9月4日(日)10時00分~14時30分
・開催場所:京の食文化ミュージアム あじわい館
 (住所京都市下京区中堂寺南町130番地 京都青果センタービル3階)
・参加人数:7組14名(小学生・中学生と保護者)
・講師:髙橋雅之(京都水産物商業協同組合)、工藤史貴(京都府農林水産部 水産事務所)、田中良典(京料理鳥米)、木村一(島原 乙文)
・主催:海と⽇本プロジェクト in京都実⾏委員会、⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
・共催:⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
・協力団体:京の食文化ミュージアム あじわい館、京都水産物商業組合、京料理鳥米、島原乙文、京都府農林水産部 水産事務所

  • 京都の海と養殖

当日は7組14名の親子が参加しました。京都府農林水産部・水産事務所の工藤さんを講師に京都の海について・京都で獲れる魚について・マアジとマダイ、養殖業についてお話しいただきました。時折展示した魚を実際に見せながら説明することで子供たちは興味深く話を聞いていました。また途中にクイズも出され、養殖中の魚が病気にならないように何をしているかという問題で、ワクチンという答えに魚も人間と一緒だねという声も聞こえました。最後に昨今の漁獲量の減少もあり毎日お魚を食べれる裏には養殖業が安定した魚の供給に一役買っていることを学び子供たちは深くうなずいていました。

  • はじめてのさばき体験と料亭料理に挑戦

学びの後は実際にさばける体験です。講師はさばき部分を京都水産物商業組合の方に、調理パートを京料理鳥米の田中さん、島原乙文の木村さんに担当していただきました。ほとんどの人が初めて魚をさばくということで、最初は講師と一緒に手順をしっかりと確認しながら1匹目をさばきました。子供たちは魚に四苦八苦しながらも丁寧にさばいていき、綺麗に三枚におろせていました。2匹目になると少し慣れた様子でさばいていき1匹目よりも綺麗な形でさばけました。さばいたアジは皮を剥いで、骨を取りミキサーにかけてすり身状に。茹でた後はお出汁に浮かべてつみれ汁の完成です。
そして今年はタイを調理しました。豆腐、鶏ミンチ等を混ぜた具材ををタイで包み、蒸した物をフライパンで焼きタレと合わせて煮詰め上げてタイの荒炊き風ハンバーグの完成です。
さっそく試食してみましたが、非常に美味しくできていて参加者からは非常に好評でした。
調理後、講師の田中さんより「日本食を学ぶことによって魚に、また魚の育つ海のことを考えてみてほしい」との言葉がかけられました。

  • 参加した子ども・保護者からの声(アンケートより)

中学2年⽣⼥⼦「海の恵みをいただくときはその命に感謝して食べようと思った。」 
⼩学3年⽣男⼦「魚を上手に切れて褒められてうれしかった。」
⼩学3年⽣⼥⼦保護者「海の問題が食や生活へと繋がっていることを実感しました。」
中学1年⽣女子保護者「海の講義もクイズを取り入れていただき意外性もあって面白かったです。」

<団体概要>
団体名称:日本さばけるプロジェクト実行委員会
URL:http://sabakeru.uminohi.jp/
活動内容:日本さばける塾に関するイベントの開催、及び運営に必要な業務。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/